”前脱水”を理解して熱中症予防!経口補水液の作り方も

Category : 熱中症
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脱水症の症状にはまだ至っていないものの、身体の体液量が減少している状況である”前脱水”の状態をしっかりと理解し、適切な対応を図ることが熱中症を予防する上で非常に重要です。また前脱水時の補水に有効な手作り経口補水液の作り方についても詳しく解説しています。

「前脱水」の状態を理解して熱中症を予防する

首都圏を中心に連日、猛烈な暑さに見舞われています。熱中症で救急搬送される患者も急増しており、適切な冷房の使用やこまめな水分補給が盛んに呼びかけられています。

そこで最近になって注目を集めているのが「前脱水」という状況です。「前脱水」とは、脱水症の症状にはまだ至っていないものの、身体の体液量が減少している状況を言います。

より具体的には、体液の3%以上が失われると脱水症の症状が出ると言われていますが、前脱水は体液量の減少が1~2%程度で、まだ脱水症としての明らかな症状が出ていない状況です。

身体の体液量がもともと少ない高齢者や子どもに出やすい症状なのですが、特にこの季節、温度感受性の低下やのどの渇きを感じにくいということが拍車をかけ、前脱水からあっと言う間に脱水症に至ることも少なくないので、より一層の注意が必要です。

つまり、前脱水は正常な状態と脱水症との境界線であって、自分では気付かないうちに脱水症の一歩手前まで来ている危険な状態とも言えますね。脱水症に至ってからではなく、前脱水を脱水症に至る直前の”身体の警告”だと捉え、この段階で適切な対策をとることが非常に重要なのです。

前脱水の主な症状

成人の場合には、前脱水の状況になると、夏バテや二日酔いのような漠然とした体調不良に見舞われる他、異常なのどや口の渇き、尿の色が濃くなるなどの症状として顕れます。

これに対して、高齢者や幼児、小児では、特に自覚症状がないことも少なくないため、周囲の人が日頃からしっかりとチェックするべきだと言えます。高齢者や幼児、小児の場合の前脱水のチェック項目は次の通りです。

高齢者の場合

  • トイレの回数が減っている
  • 便秘気味だ
  • 暑いのに汗をかいていない
  • 食欲が低下している
  • なんとなく元気がない
  • 昼間寝てばかりいる

幼児や小児の場合

  • おむつ替えが少ない
  • 便が硬い
  • 暑いのに汗をかいていない
  • 泣いても涙が出ていない
  • 原因不明の微熱が続いている
  • なんとなく機嫌が悪い

特に尿量については、幼児の場合はおむつ替えの際にチェックできるのですが、高齢者や小児の場合は、トイレに行った回数をハッキリとは覚えていない場合も少なくないので、特に気温の高い日などは、周りにいる人がトイレに立った回数をチェックしてあげる必要があると言えます。

また、両者に共通する「暑いのに汗をかいていない」が特徴的ですね。これも周りの人の注意深い観察が必要になりましょう。

前脱水と感じたら・・・

もしも自分が前脱水だと感じたら、また、近くの高齢者やお子さんが前脱水状態にあると疑われる場合には、脱水症に至る前に、適切な水分の補給を行わなければなりません。

但し、前脱水の状態では、水やお茶での水分補給は望ましくありません。健康な状態ですと、水やお茶で水分補給をしても何ら問題はないのですが、前脱水の状態で水分だけを補給すると、却って脱水症が進んでしまうことがあるからです。

と言うのも、前脱水の状態とは、体内で水分と電解質が同時に減少している状況です。この状況で水分だけを補給すると、体液が薄まってしまいます。すると身体は体液の濃さを元に戻そうとして、せっかく飲んだ水分を尿として排出してしまうのです。

水やお茶での水分補給がダメなら何を飲めば良いのか?

その答えは、最近話題の”経口補水液”です。経口補水液は水分と電解質(主にナトリウム)を速やかに、そして最も効率的に補うことができる、補水のための飲料水です。

現在では、前脱水の段階での飲用に適するように、必要最低限のナトリウムを含んだ経口補水液も市販もされていますし、自分で簡単に作ることもできますので、この機会に是非、手作り経口補水液にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。前脱水の状態の時に飲むべき経口補水液の作り方は次の通りです。

経口補水液の作り方

材料 分量
1.水 1リットル
2.塩 2g (小さじ約 1/2杯弱)
3.上白糖 40g (大さじ 4.5杯)
4.レモン果汁 5cc (小さじ 1杯)

経口補水液を実際に作ってみた結果

水は我が家では湯冷ましの水を使っています。レモン果汁については入れた方が酸味が加わって飲みやすさはアップしますが、無くても普通に飲みやすいですし、”レモン果汁”と書きましたが、レモンに限らず柑橘類の果汁であればOKだと思います。

実際に作ってみて感じたことは、非常に飲みやすく、後味もスッキリしていますし、予想した以上に美味しかったです。そして何より身体にじんわりと優しく馴染んでいくような感覚まで味わうことができました。

経口補水液を実際に作ってみた結果

また、私はこれまでスポーツドリンクを愛飲してきたのですが、実際にこの経口補水液を作って飲み比べてみると、スポーツドリンクに含まれている糖分の多さにあらためて驚かされました

あれだけの甘さにしようと思うと、かなりの糖分を入れなければなりませんし、たとえカロリーオフのスポーツドリンクであっても、その分、人工甘味料が多量に使われていると考えると、別の意味で恐ろしいものを感じます。

以前に、スポーツドリンクを水で薄めて飲めば良いという話を聞いたことがあるのですが、確かにそうすることで味的には手作りの経口補水液と同じようなものになりそうですし、健康な状態での水分補給であれば、それで十分だと思われます。

しかし、経口補水液のキモは、あくまで水分と塩分と糖分の割合だということを考えれば、いざという時に補給するものは、その割合に基づいて作られた経口補水液の方が効果が高いと言えるのではないでしょうか。

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