あなたはAEDをためらわずに使えますか?意外と知られていないAEDに関するある事実

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もしもあなたの目の前で突然人が倒れた時、あなたは迷わずにAEDを使うことができますか?AEDに関する”ある事実”が意外に知られていないことがわかりました。まさに一分一秒を争う緊急時に、何のためらいもなく自信をもってAEDが使えるようになる、その”ある事実”とは?

最近では街を歩いているとあちこちでAEDを見かけるようになりました。消防署や役所などの公共施設や医療施設、スポーツ施設はもちろんのこと、学校や駅、空港に電車やバスなどの公共交通機関、デパートやショッピングモールなどの商業施設に、果ては街角のコンビニまで・・・あらためて思い返してみると様々な設置場所が浮かんできます。

街のあちこちに設置されているAED

目の前で人が倒れる・・・そうそう出くわすシーンではありませんが、AEDはそんな”いざという時”にとっても心強い存在だと言えますね。

でも、その”いざと言う時”に、あなたはAEDを迷わず使うことができますか?何のためらいもなく使用に踏み切ることができますか?


いざという時にAEDを迷わず使うことができますか?

先日行われたNHKによる世論調査では、誰かが突然倒れた場合、AEDを使うことが「できない」と答えた人が53%と、半数以上にものぼったのだとか。

AEDに関する世論調査結果

さらにその理由を詳しく見てみると、「使い方がわからない」が53%「使うべき状態かどうかわからない」が22%と、「できない」と答えた人の約4分の3に当たる人が、AEDに関するある事実を知らないまま、”自分には使えない”ものだと思い込んでいることがわかりました。

AEDの電気ショックが心臓の”ふるえ”を取り除く!

突然の心停止は誰にでも起こり得ます。その多くは「心室細動(しんしつさいどう)」と呼ばれる心臓の不規則なふるえ、いわゆる痙攣(けいれん)を原因とするものですが、心臓が痙攣を起こしてしまうと、当然にして心臓のポンプ機能が失われ、全身へ血液を送り出すことができなくなってしまいます。

この心臓が痙攣している状態をそのまま放置してしまうと、やがてその痙攣もピタリと止まり心臓の電気的活動がなくなった状態である”心静止”の状態に陥ってしまいます。こうなってしまうと心拍再開が非常に難しくなってしまうのです。

逆に、心臓が痙攣をくり返している間は、心臓の電気的活動に乱れがあるものの、その活動が失われてしまったわけではありません。ここに電気ショックを与えることで、心臓の不規則な”ふるえ”を取り除き(ふるえ=細動を取り除くので「除細動」と言います)、再び心臓が規則正しく鼓動を始めるキッカケを与えることができるわけです。

緊急時の救命率とAEDの必要性

この除細動が1分遅れるごとに救命率は7%~10%ずつ落ち、5分を経過すると救命率は50%に…そして10分が経過してしまうと、救命率は0%、つまり、助かる確率はほぼなくなってしまうと言われています。

緊急時にはまさに1分1秒を争うわけで、目の前に倒れた人がいる状況で、除細動に関する知識をもった救急隊の到着をただ待つ・・・と言うことは、救命という観点からとても惜しいことだと言えますね。

AEDは誰もが簡単に適正に使用できるようにできている

緊急時の救命率を飛躍的にアップさせるため、人の生死に直接関わる”除細動”という一般の人から考えると非常に難しい医療行為を、誰でも容易に行いうるように考え出されたのが、このAEDというシステムなのです。

そう、このAEDはいくら街のいたるところに設置されていたとしても、誰もが簡単に使用できなければ意味がありません。そしてそれができるように作られているのです。前述の世論調査では、この点に関して半分以上の人が理解していなかったという非常に残念な結果が出てしまったということになりますね。

AEDを使うことに迷いがなくなる!意外と知られていない事実

そこでこの記事では、まさかの時に誰もが何らためらうことなく、自信をもってAEDを使用できるようになるための、意外と知られていないAEDに関する一つの事実をお伝えしたいと思います。

その事実とは・・・

AEDは電気ショックが必要のない人には作動しない。

ということです。
つまり、AEDは電気ショックを与える治療器具であると同時に、電気ショックが必要かどうかを判断してくれる診断器具でもあるのです。

もちろん、その使い方も簡単で、最初から最後まで音声や画像によるガイダンスがあり、ただその通りに実行すれば良いだけ。簡単に手順だけ説明すると次の通りです。

1.AEDの電源を入る。
2.パット状の電極を患者の右胸と左脇腹の肌に直接貼る。

この段階で自動的に心電図の解析が行われ、その患者に本当に電気ショックが必要か否かが判断され、電気ショックが必要でない場合は「必要ありません」と機械が教えてくれます。
また、「必要」と判断されて初めて充電が始まる仕組みなので、必要のない人に誤って電気ショックを与えてしまう危険性もありません。

3.充電が完了すれば、音声の指示に従って実行ボタンを押すだけ。

この記事の最初にも書きましたが、今や、AEDは街のいたるところで見かけるようになりました。つまり、ハード面ではほぼ整っていると言っても過言ではない状況です。でも、それを使うソフト面・・・すなわち、AEDを使うべき人に”ためらわずに使える勇気”がなければ、何の意味もないのです。

そしてAEDを使う勇気と自信は、AEDを知ることによって初めて形成されるもの。今回とりあげた「AEDは電気ショックが必要のない人には作動しない。」という事実を世に知らしめることがまず大切だと思うのですが、折に触れて全国で催されている心臓マッサージとAEDの講習会に一度は参加して、実際に体験してみるのが一番だと言えますね。

AEDの積極的な使用を呼びかけるプロジェクトが発足

この度、AED導入10年目を迎えるに当たり、AEDの積極的な使用を呼びかける医師や救命士のプロジェクトが動き出しました。

減らせ突然死~使おうAED~

特に「命の記録MOVIE」というコンテンツにある、いくつかのショートムービーがとても印象深かったです。AEDによって救われた命。AEDがなかったがために失われてしまった大切な命。今も日本において、1年間に約6万人もの人が心臓突然死で亡くなっているのだとか・・・

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Category : 健康・医学の最新情報