青魚を食べれば食べるほど乳がんのリスクが低下!DHA、EPAの驚くべき効果

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青魚を食べれば食べるほど、乳がんリスクが下がることがわかりました。青魚に豊富に含まれているDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などの効果ですが、乳がんの発症リスクとこれらの不飽和脂肪酸による対策について詳しく解説しています。

オメガ3不飽和脂肪酸の素晴らしい効果

青魚に豊富に含まれているDHA(ドコサヘキサエン酸)EPA(エイコサペンタエン酸)、その中間体であるDPA(ドコサペンタエン酸)、さらに、えごまなどの植物油に豊富に含まれているαリノレン酸(ALA)は、オメガ3に分類される不飽和脂肪酸です。不飽和脂肪酸は細胞が正しく機能するのに欠かせない必須脂肪酸であると同時に、血液中の脂質濃度を下げる働きがあると考えられることから、以下のような優れた健康効果があると期待されています。

  • 悪玉コレステロールを下げる
  • 中性脂肪を下げる
  • 動脈硬化の予防・改善
  • 高血圧の予防・改善
  • 肥満症、メタボリック症候群の予防・改善
  • 認知機能の改善
  • 花粉症・アトピー・喘息などアレルギー症状の緩和

青魚に含まれる不飽和脂肪酸に乳がんリスクを下げる効果を発見!

今回、これらの優れた健康効果に加えて、オメガ3脂肪酸に分類される不飽和脂肪酸のうち、特に青魚に豊富に含まれているDHA(ドコサヘキサエン酸)EPA(エイコサペンタエン酸)DPA(ドコサペンタエン酸)などの脂肪酸に、乳がんの発症リスクを大きく低下させる効果も期待できることがわかりました。

この研究成果は、アメリカ、ヨーロッパ、アジアで行われた21研究、26本の論文をメタ解析した結果で、全ての研究対象者の合計は実に88万3,585人、乳がん患者数は2万905人にも及ぶ大規模なものなのだとか。具体的な研究結果は次の通り。

魚由来のDHA、EPA、DPAを取る量が最も少ないグループと比べ、最も多いグループで乳がんになるリスクが14%低く、この関連はアジア人で最も強かった。

(中略)

一方、植物由来のALAではこの関連が認められなかった。

また、魚由来のオメガ3脂肪酸を食事で取っている人では、量が多くなるほど乳がんリスクが下がり、1日0.1グラム増加ごと、または1日の総摂取カロリーに占める割合が0.1%上昇するごとに乳がんリスクが5%低下することが分かった。

この解析結果のポイント

乳がんの発症リスクを下げる効果は、同じオメガ3不飽和脂肪酸であっても、主に植物油などに多く含まれているアルファリノレン酸(ALA)では効果が認められず、魚由来の脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)、DPA(ドコサペンタエン酸)でのみ効果が認められたこと。

そして、これらの魚由来の不飽和脂肪酸を、多く摂れば摂るほど乳がんのリスクが下がること。さらにその下がり方も、1日当たりの摂取量が0.1グラム増加するごとに(または1日の総摂取カロリーに占める不飽和脂肪酸の割合が0.1%上昇するごとに)、実に5%もの乳がんリスクを下げるという、驚くべき結果が出たところがポイントではないでしょうか。

乳がんの原因について

一般的に乳がんは食生活をはじめとする生活習慣因子や環境因子の影響が、複合的に関与することによって発症すると考えられていますが、乳がんを発症する人の5%~10%の患者さんは、遺伝的に乳がんを発症しやすい体質を持っているのだとか。

参考までに、遺伝性乳がんと疑われる状況をリストアップしてみましょう。

【参考】遺伝性乳がんを疑うべき状況

  • 乳がんと診断された年齢が50歳以下の場合
  • 同時にまたは異なる時期に、2つ以上の原発性乳がんを発症した場合
  • 乳がんと同時にまたは異なる時期に、卵巣がん、卵管がん、原発性腹膜がんのいずれかを発症している場合
  • 乳がん患者さんの父方母方どちらか一方の家系の近縁の血縁者の中に、乳がんと診断された人が2人以上いる場合
  • 上記のケースにおいて、たとえ乳がんと診断された人が1人のみでも、他に卵巣がん、卵管がん、原発性腹膜がんのいずれかの患者さんがいる場合
  • 男性である場合

自分の乳がんリスクを把握して、しっかりとした対策を!

このリストから考えるに、たとえ今現在乳がんに罹患していない場合であっても、父方母方どちらか一方の家系の近縁の血縁者に乳がんと診断されたご親戚が2人以上いる場合。または、たとえ近縁の血縁者に乳がんと診断された人が1人しかいなかったとしても、他に卵巣がん、卵管がん、原発性腹膜がんのいずれかの患者さんがいる場合は、自分が遺伝的に乳がんを発症しやすい体質を持っている可能性があると言えますね。

もちろん、ご自身の乳がんリスクの大小にかかわらず、様々な優れた健康効果を有するオメガ3不飽和脂肪酸を積極的に摂取することをお勧めしますが、もしも乳がんリスクが高い場合はなおさら、今回の研究結果を上手に活用して、日頃から魚由来の不飽和脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などの摂取に徹底的にこだわることで、乳がんリスクを効果的に下げることができると考えます。

DHA、EPAを豊富に含む食材は?

最後にDHA、EPAを豊富に含む食材を挙げておくと・・・

  • まぐろ
  • サバ
  • サンマ
  • イワシ
  • かつお
  • ブリ
  • サケ
  • アジ

などなど。どれも日本人には馴染みの深い魚ばかりですね。その時々の旬の青魚を選ぶようにすると、脂がのっていて不飽和脂肪酸の含有量も多くなりますし、第一、とっても美味しいのでおすすめです。また、煮汁ごといただける缶詰なども有効に活用しましょう!

有効成分を無駄なく食べる調理方法としては、お刺身や蒸し焼き、ホイル焼きなどが考えられます。網焼きやから揚げなどにするとDHAやEPAは多少減ってしまいますが、それほど気にする必要はないようです。様々な旬の青魚を様々な調理法で美味しくいただくのが何よりの薬だと言えますね。

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Category : 健康・医学の最新情報