ワルファリン(ワーファリン)服用中はクコ茶やクコの健康食品も危険!

ワルファリンを服用している時は納豆はダメ!一般によく知られていることですが、今回、よく杏仁豆腐の上に飾られている赤い実である「クコ」が、ワルファリンと相互作用を起こす危険性が指摘されています。クコがどう危険なのか詳しく解説しています。

ワルファリンは非常に多くの医薬品や食品との相互作用に注意が必要です

ワーファリンやワーリン、アレファリンなどの商品名としてよく知られている血栓塞栓症の治療や予防に有効なお薬であるワルファリン。このワルファリンを服用している場合に問題となるのが、他の薬や食品との飲み合わせ、食べ合わせです。

ワルファリンは催眠鎮静剤、抗てんかん薬、NSAID、抗不整脈薬、利尿薬、抗高脂血症薬、糖尿病用剤、痛風治療剤、ホルモン剤、抗生物質製剤、抗ウイルス剤などなど、非常に多くの医薬品との併用によって、その作用が増強されてしまったり、逆に減弱されてしまうことが知られています。

また、そもそもワルファリンは正常な血液凝固に必須であるビタミンKの働きを抑えることによって血液を固まりにくくしているので、当然のことながらビタミンKを多く含んでいる食品を食べ合わせることで、その効果が減弱されてしまうことは言うまでもありません。

食べ合わせ注意!ワルファリンの効果を弱める食品は?

ビタミンKを非常に多く含み、ワルファリンの効果を減弱させる食べ物として特に注意を要する食品には、一般に納豆クロレラなどが挙げられています。と言うのも、その他の食品に比べて、納豆とクロレラのビタミンK含有率がずば抜けて多いからです。

納豆とクロレラ以外にもビタミンKを豊富に含む食品が存在します。具体的にはホウレンソウ春菊ブロッコリーなどの野菜や、わかめひじきなどの海藻類が挙げられます。これらに関しても一時的に大量に摂取したり、連日のようにしっかり食べたような場合にはワルファリンを服用している患者さんにとっては悪影響を及ぼしかねません。

とは言え、極端に摂り過ぎなければ大丈夫!

しかし、そのような極端な食生活を避け、ビタミンKを多く含有する食材のみならず様々な食材をバランス良く摂取する限り問題が生じる危険性も低く、特に制限する必要はないという考え方が現在では一般的です。むしろこれらの野菜を極端に制限することでワルファリンが強く作用し過ぎることも考えられますから・・・

ちなみにパセリ紫蘇(しそ)アシタバなど、ビタミンKを非常に多く含む野菜がありますが、これらの野菜については普段の食生活においては、いわゆる「つけあわせ」と呼ばれる野菜ですので、大量に摂取することはまず考えられません。なのでそれほど気にする必要はないと言われています。

ワルファリンとクコとの相互作用が疑れる症例が世界中で・・・

ところが今回、中国をはじめとして、世界中でワルファリンなどのビタミンK拮抗薬とクコ(枸杞)との相互作用が疑われるいくつかの症例が相次いで報告され、世界的に注意が呼びかけられているのをご存じですか?

そもそもクコの赤い実は、日本では杏仁豆腐の上にちょこんと飾り付けとして盛りつけられる程度で、食材として使用される機会はほとんど見られないものの、中国などでは古くから食材として利用されてきたそうです。現在では一般的な食材と言うよりはむしろ、クコが有する免疫強化作用、強心作用,血中脂質低下作用などから不老長寿の妙薬として捉えられており、お茶や健康補助食品の素材として活用され、様々な商品が市販されているのだとか。

その他の食材に比べてクコ茶やクコの健康食品の危険度が高い理由

前述のようにビタミンKを豊富に含む食材は様々ありますが、普通の食材であれば毎日のようにコンスタントに摂取する可能性は低いと言えます。しかし、今回ワルファリンをはじめとするビタミンK拮抗薬との相互作用の可能性が指摘されたクコの場合は、お茶や健康補助食品という形で毎日コンスタントに摂取される可能性が高いと言う意味で、危険度が高いと言えますね。

現時点では、クコに含まれるどの成分が、どういう形でビタミンK拮抗薬に影響を与えているのかは明らかにされていませんが、相互作用が強く疑われる症例がいくつも生じている以上、もしもご家族やまわりの友人にワルファリン(商品名はワーファリンやワーリン、アレファリンなどです)を服用されている方がおられる場合には、今回の件について一言お知らせしてあげてはいかがでしょうか。

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Category : 健康・医学の最新情報