風しん大流行の兆し!風疹の本当の恐ろしさと効果的な予防対策

Category : 風疹

昨年来、風疹が大流行の兆しを見せています。本来、風疹はそれほど恐ろしい病気ではないのですが、まれに重症化することがあり、また妊娠初期の妊婦さんが感染すると・・・風疹の本当の恐ろしさと、その効果的な予防対策について詳しく解説しています。

昨年以来、度々話題になっていますが、風疹(風しん)が依然として猛威をふるっているようです。国立感染症研究所感染症情報センターによると、昨年(2012年)の年間患者報告数は2,353人で、なんとその前年(2011年)の6.3倍にも上ったのだとか。その増加傾向は2013年に入ってもとどまるところを知らず、今年1月の患者報告数は大流行した昨年1月の患者数の、なんと13倍にも及んでいるのだそうです。

そもそも風疹は、春から初夏にかけて患者数が爆発的に増加する傾向にあるため、風疹の本格的な流行はこれからと言えます。現時点での患者数の異常な多さから考えると、このままでは大流行した昨年以上の異常な大流行が予想されます。

風疹の感染経路とその主な症状

風疹は風疹ウイルスの感染によって起こる発疹性疾患で、主な感染経路はせきやくしゃみなどを通じて感染が広がる飛沫感染です。2週間~3週間の潜伏期間を経て次のような症状が現れます。

  • 発疹
  • 発熱
  • リンパ節の腫れなど

その症状は比較的軽く、回復も早いため、本来風疹という病気はそれほど恐ろしい病気ではありません。しかし、まれに脳炎や血小板減少性紫斑病などの重い合併症を併発したり、ひどい関節痛に悩まされたりすることも・・・

風疹の本当の恐ろしさは先天性風疹症候群

また、最も恐ろしいのは、妊娠初期の女性が感染することです。妊婦さんを通じて胎児が風疹ウイルスに感染すると、臓器を作るための遺伝子の働きなどが妨げられ、正常な臓器や器官が作られなくなり、心臓病や難聴、白内障、精神や身体の発達の遅れなどの障害をもって生まれてくる恐れがあります(先天性風疹症候群。その発症確率は妊娠1ヶ月以内だと50%以上、2ヶ月以内で20%~30%と非常に高くなっているので注意が必要ですね。

今回の風疹の流行でも、先天性風疹症候群特有の障害を持った子供が生まれた例は、昨年に5例、今年に入ってからもすでに1例が報告されており、風疹患者数そのものの爆発的な増加から、今後もその増加が懸念されています。

風疹の効果的な予防対策は風疹ワクチンのみ!

現時点での風疹の効果的な予防対策は風疹ワクチンのみだと言われています。実際、今回の流行で発症が多い30代後半~40代の男性は、ワクチンの定期接種が行われなかった世代に当たり、家庭内に妊婦さんがいる可能性が高い20代後半~30代前半もワクチンの接種率が低い世代だと言われています。

特に子供を持とうと考えているご夫婦の場合、家庭内に風疹感染者を出さないことが何よりも重要だと言えます。まずは今一度、お互いに過去の予防接種や風疹感染の有無を確認しておきましょう。とは言っても、子供の頃の記憶など曖昧なことも多いと思われますので、それぞれのご両親に確認してみるなり(母子手帳に予防接種の記録があるそうです)、場合によっては血液検査をすれば、感染やワクチン接種で抗体を有しているか否か(免疫があるか否か)がわかるそうです。

また、たとえ過去にワクチン接種をしていた人が、新たに今回ワクチン接種をしたとしても、特別な副作用は起こらず、逆に追加免疫効果があるとのことなので、費用はかかってしまいますが、記憶が曖昧な場合には改めて接種しておくと安心ですね。

以上、大流行の兆しを見せている風疹について、その感染経路、症状、そして風疹の本当の恐ろしさと、効果的な予防対策について一通り見てきたわけですが、次の記事では、予防対策としての風疹ワクチン(MRワクチン)の接種に関してさらに詳しく見ていきます。特に、定期接種以外の自己負担で風疹ワクチンの予防接種を受けたい場合の医療機関の探し方は必見です!

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