ピロリ菌の除菌治療がより早期の段階で保険適用に!胃がん患者減少に大きな期待

胃潰瘍や胃がんの大きな原因であるピロリ菌を、単なる胃炎の段階で早期に除菌することは重要でした。しかし、これまではそのような場合には公的医療保険が適用されず、実質的には難しかったと言えましょう。ところが今回!

ピロリ菌の感染と除菌について

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)の感染経路はまだハッキリと解明されたわけではありませんが、一般にピロリ菌は胃酸の分泌が活発でなく、免疫力も未完成な幼少期に、口から体内に入り、そのまま成人になっても胃粘膜に棲み着くと考えられています。

現在、多くの胃潰瘍や胃がんにはピロリ菌が関係していると言われています。以前にも「ピロリ菌の検査も視野に入れましょう」で述べましたが、残念ながらサプリメントでこのピロリ菌を除菌することは不可能ですので、少しでも気になるような方は、内視鏡を使わない簡単な検査(尿素呼気試験法、抗体法、抗原法)もありますので、この機会にピロリ菌検査を受け、保菌している場合は早い段階での除菌治療をおすすめしていました。

本当は重要なピロリ菌の早期除菌は難しかったワケ

とは言え、実はこれまでピロリ菌の除菌治療に公的医療保険が適用されるケースは以下の場合に限定されていたんです。

  • すでに消化性潰瘍の治った痕のある人
  • 早期胃がんの内視鏡治療を受けた人
  • 慢性胃炎が進行し胃潰瘍や十二指腸潰瘍と診断された人

つまり、単なる胃炎の段階でのピロリ菌の除菌治療は保険対象外で自費診療となってしまい、その自己負担額は除菌治療一回につき数万円と非常に高額になっていました。胃炎の段階での除菌治療は、言ってみれば胃潰瘍や胃がんの予防的な治療で、そんな治療に数万円を支払える人はなかなかいないのが現状です。そのためピロリ菌感染者は国内で約3500万人、40代の人で約3割、50代以上の人では実に約7割以上もの人がピロリ菌に感染しているとも・・・

胃炎の段階でのピロリ菌除菌が実質的に可能に!

そんな中、2013年1月31日に開催された厚生労働省の専門部会で、早期胃がんはもちろん、胃潰瘍や十二指腸潰瘍にも至らない、未だ症状の軽い胃炎患者に対しても、ピロリ菌の除菌により症状が改善するとの研究結果が確認されたため、ピロリ菌の除菌に必要な複数の薬剤の公的医療保険適用の範囲を広げることが認められました。

来月にも、簡単な呼気検査(尿素呼気試験法)などによるピロリ菌感染と、内視鏡での胃炎の確認だけでピロリ菌の除菌治療に公的医療保険が適用されるようになりそうです。保険適用対象の拡大によって、より早期のピロリ菌除菌が経済的に楽になり、除菌者が実質的に拡大すると見られることから、将来の胃がんの発症者数を大幅に減らせる可能性がでてきたとのこと。

特にピロリ菌の検査をおすすめしたい人は?

胃潰瘍や胃がんの原因はピロリ菌だけではなく、ストレスや食生活を中心とした生活習慣なども深く関係してくると考えられていますが、実際、多くの胃潰瘍にはピロリ菌が関係していると考えられています。ですので、特に次のような方は、ピロリ菌検査を受けられることをおすすめしています。

  • 胃潰瘍や十二指腸潰瘍の経験がある
  • 日頃からなんだか胃の調子が悪い
  • 胃炎を何度もくり返している
  • 胃がんの家系なので潜在的リスクが高い

ピロリ菌検査の結果、感染が確認された場合はできるだけ早い段階で除菌をすることにより、その後の胃潰瘍、そして胃がんの発症リスクをグンっと下げることができます。この機会に胃がんの大きな一要因を潰しておかない手はありません!

現在では様々なピロリ菌検査方法が選べる時代に

ピロリ菌の検査方法としては、内視鏡によって胃の粘膜の一部を採取して調べる内視鏡検査だけでなく、現在では、呼気(吐き出した息)、尿や血液、便などを採取してピロリ菌の有無を調べる、より負担の少ない検査方法の選択も可能になっています。

さらに最近では、自宅にいながらにして手軽にピロリ菌感染の有無を確認できる「ピロリ菌検査キット」が、ネット通販などでも手頃なお値段で手に入るようになりました。

自宅で手軽にピロリ菌検査!ピロリ菌検査キットの詳細と注意点

本サイト内の上記ページにて、現在販売されている様々な「ピロリ菌検査キット」のうち、当サイトがおすすめする検査キットの詳細とおすすめする理由、さらに検査キットを利用する上で留意すべき注意点などについて詳しく解説しておりますので、興味のある方はそちらを参考にしていただければと思います。

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Category : 胃痛・胃の不快感・胸焼け