肉眼では見えない胃がんの転移を早期に検知できる新しい診断法開発

胃がんは早期発見ができれば完治することも難しくありません。今回、そんな早期発見が重要な胃がんの転移に関して、通常の内視鏡検査では発見できない小さな転移細胞を、赤く光らせることで早期に検知することのできる新しい診断方法が開発されました。

今や胃がんは治りやすいがんの一つ

かつて、胃がんは日本人の国民病とも言われていましたが、肺がんなど他のがんが増え続ける一方で、現在は減少傾向にあると言います。また、胃がん検診の普及や診断方法、さらには胃がんの治療技術の飛躍的な発展によって、その死亡率も年々下がってきており、かつては日本人の死亡率トップとも恐れられた胃がんですが、今や早期発見・早期治療さえ心がければ、完治することも難しくないがんの一つとまで言われるようになりました。

そんな、もはや恐るるに足らない胃がんとは言っても、やはり一度胃がんを発症した方の一番の恐怖は、何と言ってもがんの転移による再発ですが、今回、大阪府立成人病センターによって、そんな胃がんの転移をいち早く発見するための、新しい診断方法が開発されました。

肉眼では見えないがん細胞を赤く光らせて発見

通常行われる内視鏡を使った検査の場合、転移したがん細胞の塊が2ミリ~3ミリ以上になるまでは肉眼で確認することは難しいと言います。それに対して、今回開発された新しい診断方法は、健康食品などに使われるアミノ酸「アミノレブリン酸」を人体に投与し、正常な細胞ではすぐに代謝されて消えてしまう一方で、がん細胞では別の物質に変化したまま4時間程度そこにとどまり、特殊な光を当てると赤く光る性質を利用した診断方法なのだとか。つまり、肉眼では見えないような小さながん細胞を、赤く光らせて発見するわけですね。

この新しい診断方法の素晴らしい点は、その特殊な光が照射できる内視鏡さえあれば、通常の内視鏡検査として実施することが可能ですし、第一、がんの転移部位を赤く光らせるための試薬が、患者さんの身体に負担のかかるような特別な薬品などではなく、一般の健康食品などにも広く使用されているアミノ酸の一種であるという点も安心だと言えますね。

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Category : 健康・医学の最新情報