鉄のサプリメント過剰摂取による副作用と摂取する際の注意点

鉄の所要量や他の栄養素、特にビタミンEとの関係、さらに特に注意すべき場合など、サプリメントなどを利用して行う鉄分補給の際に必要な知識と、鉄のサプリメントを過剰摂取することによる副作用である具体的な急性中毒症状をご紹介します。

前記事では、むずむず脚症候群の主な原因の一つと考えられている鉄不足についてとりあげ、さらに身体が鉄不足の状態に陥った際に現れる主な具体的症状についてご紹介しましたが、今回はサプリメントなどを利用して行う鉄分補給の際に必要な知識として、鉄の所要量に関する注意点と、鉄のサプリメントを過剰摂取することによる副作用について詳しく解説していきます。

男女で異なる鉄の所要量

日本人の鉄の所要量は、成人男子で1日当たり10mg、生理や妊娠などで不足しがちな成人女性で12mgですが、特に鉄不足を解消するために短期的に集中摂取する場合は1日に18mgまでなら問題ないと言われています。また、日本で市販されている鉄のサプリメントの多くは、非ヘム鉄の硫酸第一鉄ですが、この硫酸第一鉄自体の致死量は約20g~30gなので、通常成人の場合、サプリメントの規定量を摂取する程度であれば何ら中毒の心配はいりません

ビタミンEを破壊する硫酸第一鉄

しかしその一方で、硫酸第一鉄はビタミンEを強力に破壊します。特にビタミンEのサプリメントを飲んでいる人は、その十分な効果を期待するのであれば、鉄のサプリメントや亜硫酸第一鉄のを多く含む食品を摂取した後は、十分に時間をおいてビタミンEを摂取することをおすすめしておきます。

医師の指示を要する場合と鉄のサプリメント過剰摂取による副作用

その他、鉄のサプリメントを摂取する際の注意点としては、6ヵ月以上の長期に渡って連続して摂取する場合には、必ず事前に医師の指示受けるようにしてください。また、特に妊婦の場合には、たとえ短期的な摂取であっても鉄中毒にならないように、やはり医師の指示の下での摂取を心がけましょう。さらに鉄の所要量の少ない子供にとっては、鉄の過剰摂取により最悪死に至ることもありますので、万が一にも誤って過剰摂取してしまった場合には細心の注意が必要です。特に鉄分の過剰摂取による急性中毒症状である疼痛嘔吐下痢ショック状態などが認められる場合には、早急に医師の対処が必要であることを覚えておいてください。

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Category : むずむず脚症候群