むずむず脚症候群に鉄が効いた本当の理由はフェリチン

こんな症状があれば要注意!鉄不足の主な症状を挙げ、鉄不足とむずむず脚症候群との因果関係を明らかにします。鉄の血中濃度が正常値で、鉄欠乏性貧血じゃないから安心ってわけじゃないんです。秘密は鉄とたんぱく質の複合体であるフェリチンだった・・・

前記事では、むずむず脚症候群の代表的な原因の一つと考えられているドパミン(ドーパミン)の機能障害について見てきたわけですが、今回はそれとは別の原因である「鉄代謝の異常」について取り上げたいと思います。

鉄代謝の異常を原因とするむずむず脚症候群治療の代表的な臨床例で明らかになった手がかり

むずむず脚症候群に悩んでいる高齢者ばかりを多数集めて、鉄分を補給する栄養強化剤として広く使用されている硫酸第一鉄を1日に3回ずつ、1回200mgの分量を、2カ月間に渡って連続投与したところ、約3分の1の患者の症状が改善されたと言う報告があります。

そして、この鉄分の連続投与が効いた3分の1の患者をよく調べてみると、鉄とたんぱく質の複合体である「フェリチン」の血中濃度が低い患者だったそうですが、注意すべきは、どの患者も鉄欠乏性貧血ではなく、鉄分自体の血中濃度は正常値だったそうです。つまり、異常値が出たのは、鉄分そのものではなく、鉄とたんぱく質の複合体である「フェリチン」の血中濃度だけだったとか。従って、多くのむずむず脚症候群治療の専門家は、まずはフェリチンの血中濃度を測定してもらうようすすめています。

こんな症状があれば要注意!鉄分不足の主な症状について

身体が鉄分不足の状態に陥ると、一般に以下のような症状があらわれると言われています。

  • 異常に疲れやすい
  • 顔色が悪い
  • 忘れっぽくなる
  • 周囲への関心が無くなる
  • 爪が割れやすい
  • 舌が荒れる
  • 手足が冷たい
さらに特に子供の場合には、成長抑制や学習障害などの症状が現れますので十分な注意が必要です。

鉄分補給の前に鉄分不足の根本原因を明らかに!

胃や腸からの出血を原因として鉄不足の状態に陥ってしまうケースも多いので、薬やサプリメント等による鉄分摂取を開始する前に、体内の鉄分不足の根本原因を明らかにすることも大切ですね。ちなみにむずむず脚症候群の患者が、男性よりも女性の方が1.5倍も多いと言われるのも、生理や妊娠などで鉄が不足しやすいのが理由だと考えられています。

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Category : むずむず脚症候群